“香るパンと空間の融合”―話題のTruffleBAKERY、商店建築4月号に登場!

このたび、当社が設計・施工を手がけたベーカリー「TruffleBAKERY 天神地下街店」が、雑誌『商店建築 4月号』に掲載されました。「居たくなる場所の新しい選択肢」として注目され、カフェを併設したベーカリースタイルや空間構成、素材へのこだわりが紹介されています。
改札前広場に面した開放的なファサード、360度オープンカウンターによるライブ感ある空間演出。多治見焼オリジナルタイルやコーヒー粉入り左官材、ラタン網照明など、パンを引き立てる本物素材で構成したインテリアは、TruffleBAKERYの「不易流行」の精神を空間に昇華させました。

TruffleBAKERY 天神地下街店
工事種別:内外装 全面改装
床面積:128.6㎡(うち厨房14.9㎡)
工期:2024年9月~11月

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【商店建築掲載文】

全てがパンを引き立てる存在となる
 「TruffleBAKERY」は、日本全国で展開しているベーカリーで、おいしいパンをつくる・焼くだけではなく、持続可能性のある厳選した食材を徹底的に吟味。世代を越え、長く愛され続けるパンづくりを追及しています。店づくりにおいてもその想いは「不易流行」として共通しており、華美に装飾された空間ではなく、シンプルな構成でありながら使用する建材は本物で、いかにパンをおいしく見せるか・提供できるかを実直に目指し体現しています。
 福岡・天神地下街店では、カフェを併設した新しいベーカリーのスタイルとして、店の中央に360度オープンなカウンターを設けました。人の流れの交差点となる天神地下街インフォメーション広場に面し、オープンなファサードとすることで、カウンターで展開されるパンのシズル感とカフェのライブ感を外からも感じてもらえる店構えとしています。
 マテリアルは、色味と艶感にこだわったカウンターの超大判多治見オリジナルタイルや、壁面のコーヒー粉を混ぜたサステイナブルな漆喰左官などを使用。その他、ラタン編みの間接照明やスウェーデンで一つひとつ手づくりされたカラフルなオリジナル食器、各客席に配された壁面アートなど、全てがパンを引き立たせる存在となるよう、カウンターを中心とした一つの空間でのバランスを意識しました。
 ベーカリーの新しいコーヒー提供スタイルを担うタップ式や自動抽出式のコーヒーマシンは、ミニマルデザインなプロダクトとして、店のアクセントにもなっています。

※本記事は「商店建築」2025年4月号(発行:株式会社商店建築社)に掲載された内容を、株式会社商店建築社の許諾を得て転載しています。